2009年9月28日 (月)

「太平洋の翼」(1963年東宝、松林宗恵監督)をみた。

343航空隊を題材とした作品ということになるのだろうが、全編ほぼフィクションだと考えてよい。

敗色濃い昭和19年の各地から精鋭パイロットを呼び集めて航空隊を編成する前半と、空戦で消耗していく後半とで構成されている。

後半は、展開にも閉塞感があるわけだが、この作品に限らず円谷特撮の空戦シーンは空そのものに閉塞感・圧迫感があり、どうも自分は苦手である。

それに対して、前半の精鋭パイロットによるラバウル、硫黄島、フィリピンからの脱出シーンは、無茶な話だとわかっていながら楽しめる。各地からの脱出シーンを描くことで、昭和19年当時の戦況をわからせる意味があると考えれば、それなりに計算された筋書きである。特に、戦争から取り残されたラバウルから敵の魚雷艇を分捕って帰還するシーンは、佐藤允、渥美清などのユーモラスな演技と相まって、爽快感すらある。

343空の司令(史実では源田実だが、千田という役名)役に三船敏郎。フィリピンから脱出して343空に加わる将校役に加山雄三。個人的には、沖縄へ向かう戦艦大和に乗艦する第二艦隊司令役の藤田進が印象に残った。

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2009年9月 7日 (月)

「BALLAD」を見てきた。

戦国時代にタイムスリップをしてしまった親子3人。領主に対して発した父親の不用意な一言が、近隣の大名との戦を引き起こしてしまう。戦に明け暮れる戦国の人々の支えになったのは、現代では当たり前なことだった。

というような映画。

展開は、同じタイムスリップものの「戦国自衛隊」に限りなく近い。4WD車が出てきた段階で、その車がどういう役割を果たすのか想像が付いてしまう。ただ、「戦国自衛隊」では現代の軍事技術が活かされるだけなのに対して、この映画では現代のどういうものが大事なのかを見てもらいたい、ということかな。

脇役の大沢たかおさんや中村敦夫さんが、この比較的単純なストーリーに深味を与えている。

小技としては、4WD車のナンバープレート。

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2009年9月 3日 (木)

「ちゃんこ」(2006年)を見た。

大学にいても周囲の学生のように学生生活を楽しめない女子学生が、部員が留学生1名しかいない相撲部に入部し、稽古、部員の勧誘、競技会の主催を行ううちに、いつのまにか誰よりも充実した学生生活を謳歌していた、というような話。

主人公以外の部員が留学生ばかりなのに、立派に相撲部らしくしているあたりが面白い。

須藤温子さんが、だんだん相撲部員らしくなっていくさまも、シベ超、「なごり雪」にない見どころ。

「フレフレ少女」ほどハッピーエンドではないが、ハッピーでないだけに、奇抜な設定が現実感を持ってくる不思議。

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2009年8月31日 (月)

20090829182142 20世紀少年の「最終章・ぼくらの旗」を見てきた。

ある出来事の根源が何十年も前の過去にある(というか、あったことがわかる)というストーリーは、さほど珍しくない。

果たして3回に分けて映画化する必要があったかと言えばよくわからないが、その何十年もの時の流れを再現するには、せめて3回くらいは映画館に足を運んで、6時間+αくらいは時間を費やさないとわからないということなのだろう。

1回目のは、少し忘れかけているくらいがいい。

***

政権交代政権交代と期待させた選挙で、政権交代してしまった。

革命が起こったみたいに騒いでいる人もいる。「阿Q正伝」ではないが、革命が起こったって、役人に肩書が変わるくらいで、庶民の暮らしは変わらなかったりする。

私を含めて、何でもすぐに変化が感じ取れることを期待している人は多いと思う。3か月くらい経って、何も変わってませんでは困る。

困るが、それはそれで何か新しいことがわかるみたいで面白い。

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2009年8月17日 (月)

自分は大林宣彦監督のファンだとは思っていないのだが、大林作品は多く見ている。

世代的に、抜きにして考えられない部分がある。当時、そんなに熱心に映画を見ていたわけでもないのだが。

映画は、画像とセリフ(と音楽)で表現するわけだが、映画監督のインタビューを聞いていると、これまた表現に驚かされることがある。大林監督がある女優について、

「○○のように少し猫背な人が流行りであった時代に、この人は背筋がピンと伸びていて。。。」

と表現するのを聞いて、妙に感心してしまった。

「猫背な」、「背筋」という表現。たぶん、違う言葉で原稿用紙何枚書いても、これに代わる表現はできないだろう。

媒体は違っても、表現することに長けていることは同じということか。

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2009年8月13日 (木)

「スターリングラード」(米独合作、1993年)を見た。

スターリングラードを題材にした映画は過去に何作か見たが、コンポーネントは同じで、その貼り合わせ方が違っているという感じ。史実としていくつかインパクトのあるエピソードがある場合、それらを外せないから、似たような内容になることはあるだろう。しかし。。。

どちらにしても、この手のドイツ映画は暗い。

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2009年7月 7日 (火)

「シベ超」こと「シベリア超特急」は、故 水野晴郎さんが監督と主演(山下大将役)とを務めたシリーズである。

その第1作は、ヨーロッパから旧満州に向かう列車に乗り合わせた多種多様な民族に属する乗客の間で起こった殺人事件をめぐるミステリーである。

そこにウイグル人女性が出てくる(アガタ・モレシャンさん)。

最近、お隣の中国の新疆ウイグル自治区での暴動がニュースになって日本にも飛んでくるが、「シベ超」が作られたころには、ウイグルの民族問題に関心を持っていた日本人はほとんどいなかっただろう。

「シベ超」は、展開の難解さや水野晴郎さんの演技についていろいろ批評もあるが、水野晴郎さんの見識が見直されてしかるべきだろう。

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2009年7月 2日 (木)

20090701143816_2 久々に、大阪に行ってきた。

今はツインタワーはいろんなところにあるが、画像は、「TWIN21」。できた当時は、大阪城近くにあることもあって、結構物珍しがられた。

1989年の映画「ゴジラvsビオランテ」では、このツインタワーはゴジラによって破壊された。この「ゴジラvsビオランテ」は、ゲスト怪獣であるはずの「ビオランテ」が人間の女性と薔薇の遺伝子とゴジラの細胞が融合してできた(なんかそんな話だったが正確なことは覚えていない)という性質上、動きが怪獣的でなく、格闘シーンもなくて、不人気であったように記憶している。

その女性を演じていたのは、沢口靖子さんである。

女性が怪獣になるというのはそれを演じる女優さんにとってとんでもない話なのではないかと思うが、特撮モノには、意外に多い。

「帰ってきたウルトラマン」の丘隊員は、なんだかよくわからないままに怪獣にされてしまったことがある。初代「ウルトラマン」のフジ隊員(桜井浩子さん)に至っては、そのまま巨大化してオフィス街をのし歩くシーンまであった。

台本をみて怒らなかったのか。あるいはそれが仕事ということなのか。

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2009年6月29日 (月)

ヱヴァンゲリオン新劇場版の「破」を見てきた。

まず圧倒されたのは、シネコンで初めて見た人の列。(笑)

こんなに、映画を見る人がいるんだ!という。

内容は、テレビシリーズや前作の映画と同じ時間を、少し違うストーリーが進むという内容。前作までの登場人物が非常に内向的なキャラの持ち主として描かれていたのに対し、やや積極的に振った感じか。もちろん、前作までの内容が背景になっているので、今回の作品をいきなり見てもわからない。そういう意味で、テレビシリーズ以来の流れの中にある。

観客は、頭の中で、前作までのストーリーと無理に整合させて理解しようと努力する必要はない。人によって物のとらえ方や記憶が違う。その1つだと思って見ればよい作品。

音楽も効果的。

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2009年6月22日 (月)

久々にシネコンに行って、「真夏のオリオン」を見てきた。

潜水艦モノで、潜水艦と駆逐艦との艦長同士の心理戦を描いたものということでは、古いアメリカ映画の「眼下の敵」(1957年)を思い出す。この「真夏のオリオン」は「眼下の敵」をあっさりさせて、少し日本風の味付けをしたという感じ。日本風なのは、「回天」とその乗組員の登場と、終戦の描写。終戦の日は数々の日本映画で描かれ、岡本喜八監督などもこだわりがあったようだ。

ネットリしてるかあっさりしてるかは、戦争からの時間の経過と、キャストの差だろうか。「眼下の敵」のクルト・ユルゲンスとミッチャムなんて、ネットリしすぎるほどネットリしてるからな。「では次は助けない」、「いや、助けるさ」というラストの会話なんか、ネットリを通り越して、ドロドロだ。

実際、駆逐艦の艦長(「眼下の敵」では潜水艦の艦長も)に肉親を殺された過去がある点や、潜水艦から音楽が聞こえてくる場面、あと、人命を尊重するあたり、共通した描写がある。共通しているはずのそれらにすべてネットリ・あっさりの差があるのは面白い。

スタッフが対比表を作って、「ここは現代人にはついていけないからもうすこしあっさりしよう」などと相談していたとしたら、面白い。自分自身が収容所経験があったというクルト・ユルゲンスも、あの世で笑っているだろう。

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2009年6月18日 (木)

「日本のいちばん長い日」を見た。

終戦の日前後の政府や軍の動きを豪華キャストで描いた映画で、主演の三船敏郎は阿南陸相役。

私の中では黒沢年雄(黒沢年男)さんは穏やかな人だというイメージがあるが、この映画では最初から最後まで叫び続けている。白目をむくとはこういうのをいうのだな、と思う。

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2009年6月12日 (金)

今日は珍しく朝から頭痛がしていたが、近所の薬局で一番安い頭痛薬を買ってきて飲んだら、治った。治っただけでなく頭がボヨ~ンとしていい感じ。っていうかヤバいのか。

***

「皇帝のいない八月」を見た。

だいぶ昔(1978年ころ)の映画になるが、クーデターを企てた元自衛官が、乗客を列車ごと人質にして、寝台特急「さくら」で東京に向かうという映画。

クーデターを企てる元自衛官役の渡瀬恒彦さんが若い。その奥さん役の吉永小百合さんも若い。その父親役の三国連太郎さんは、若いというより、今より濃い。クーデター鎮圧に活躍する内閣調査室の人の役の故 高橋悦史さんがかっこいい。

この映画は当時の国鉄をだいぶん怒らせたようだが、劇中でも、クーデターによる乗客の死傷を「脱線転覆事故ということにしよう」と政府高官が発言したりと、かなり過激だ。

脱線転覆事故というとやはり鉄道側の責任問題になるから、いくら政府の方針でも通らないだろうね。

そのへんも含めて、ふっきれた映画。

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2009年6月11日 (木)

最近、製作時期の古いDVDの値段が変わってきている。あるものはとてつもない高価に、あるものは最近までずっと高価だったのに安く、という感じ。

***

大林宣彦監督の「転校生」のDVDを買って見た。リメイクでないほうの映画だ。

この映画は奇想天外なようでたいへん理詰めなストーリーである。尾道の中学に転校生が来る。その転校生とふとしたことで心と体とが入れ替わってしまう。互いの家庭やそれまでの体験を知り、元に戻ったら、今度は自分が転校生になる。お互いにお互いの生活や経験、そして将来像までもを共有して経験し、転校する側も転校しない側も経験する。したがって、別れの言葉は、さよなら自分、である。

この、さよなら、というのは別れを意味しない。元に戻った時点で、既に別れているからである。自分なのだから、自分の中で生きていく。別れは惜しいが、いつでも自分の中にいる、ということだろう。

この「別れたが自分の中にいる」という考えは、日本人に適合するらしい。大林作品に限らず、名作と言われる多くの邦画に、そんな匂いがする。喪失感だけではない別れ、ということだろうか。

尾道は、後の大林作品を含め、すでにいろんなところで紹介し尽くされている。実際、訪れた人も多い。この「転校生」のころとすっかり変わってしまったところも多い。「転校生」の尾道に行ってみたいと思っても、そんな尾道はなかったりする。

尾道が、映画を見る者にとって太秦や日光江戸村と変わらなくなる日が来るかも知れない。そんなとき、尾道が自分の中で生きている、とは言えないところに寂しさがある。自分が、映画の域まで達していないのである。映画は映画だと言ってしまえばそれまでだが。

以前テレビ放映でみた時も感じたが、転校生の一美のキャラが一貫していない。理詰めな話だけに、不自然な感じを受ける。

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2009年6月 5日 (金)

最近、シネコンに行っていない。インフルエンザの流行を恐れてか、というと、そこまでの意図もない。ただ足が遠のいている。

***

映画「ジョーズ」は、日本公開当時、大変話題になった映画で、その後何度となくテレビ放映もされている。

そのなかで、重巡「インディアナポリス」の話が出てくる。

この映画を見ている限り、海に投げ出された「インディアナポリス」の乗組員は次々にサメに襲われて亡くなったようにもみえるが、死因の多くは、救助の遅れによる衰弱であったようだ。

魚雷でこの巡洋艦を撃沈した日本の潜水艦の艦長さんは、戦後、アメリカに呼ばれている。アメリカ人は、この巡洋艦が回避行動(ジグザグ航行)をしていたら魚雷は命中しなかった、と証言させたかったようだ。

その後この巡洋艦の艦長さんは、自殺している。

日本で生きるのもそれなりにたいへんだが、アメリカもなあ、という話。

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2009年6月 1日 (月)

ここで既に紹介したものも含めて、最近、面白い映画をいくつか見ている。

その中の1つが「初恋」という映画。数年前になるが、中原みすずさんの原作を映画化したもので、「3億円事件の真実」を扱った映画、ということになろうか。

年月というのは恐ろしいもので、私が子供のころは「3億円事件」というと、あの事件以外にはなかった。しかし、この映画では「府中3億円強奪事件」と表現されている。金銭感覚も当時と最近とでは変わっている。あの事件を知らない世代もいるのだろう。

私も、この事件の詳細は、「あの事件を追え」という児童向けの本を後で読んで知ったに過ぎないのだが。

史実に基づいて作られた映画では、その史実が背景となる。まったくの創作と違う深みや余韻がある。

この映画が真実か、という問いは、人間が好奇心を持っている以上当然の問いなのだが、その問いを軸にこの映画を見るのは誤っているように思う。中島みゆきさんの歌ではないが、真実は幾とおりもあるのだろう。

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2009年5月18日 (月)

「激動の昭和史 沖縄決戦」をみた。昭和46年の、東宝映画だ。

DVDの値段がちょっと高めなので踏ん切りがつかなかったのだが、結構評価が高いみたいなので、思い切って買ったという感じ。

実際、牛島中将以下の軍の幹部、兵隊、民間人の3者の描き出し方のバランスがとれているし、上陸前、攻めるか守るか、生きるか死ぬか、の3段階の構成も見ごたえがある。ただ、3段階にしたことで、攻めるか守るか、の部分が圧縮されているので、ある程度の予備知識がないと、戦況の変化がわからないまま見終わってしまうこともあるかも知れない。

個人的には、軍医役の岸田森さんの好演がいい。「弱虫!」と言われてニヤリと笑う。その笑みは、好演というよりこの人にしかなかった味だろう。

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2009年5月16日 (土)

20090516143933 奥多摩から大月に行く道と甲府に行く道がある。大月に行く道のほうが、通ることが多い。

今日は、久々に甲府に行く道(411号)を行って見た。

しばらく行かないうちに、道路の整備が進んでいる。大型がすれ違えない個所は、以前と比較して、ぐんと減った。

走りやすいが、ふつうの道になりつつあるということでもある。

***

シベ超こと「シベリア超特急」の1を見た。

DVDのパッケージに、「ウルトラ・スーパー・サスペンス・アクション・ロマン」とある。

見て納得。

どう納得したかは、いわく言い難い。

余談だが、この映画に出ているアガタ・モレシャンさんは、たしか、20年以上前、某公共放送のフランス語講座に出ていた人だ。

20年以上たっても顔に見覚えがあるのだから、人間の記憶ってすごい。

彼女の顔が私の記憶に残っているのは、当時、フランス語で「不可」を食らったこととは関係ないと思う。たぶん。

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2009年4月23日 (木)

「害虫」のDVDを見た。

タイトルがかなり激しいが、害虫は自分から害悪をもたらすことを欲しているわけではなく、ただ他人の「害」になる状態で世の中に放り出されている、というような映画。周囲で生きているものが不幸になるのは、誰のせいでもないのだろう。

映画「雨あがる」を思い出す。他人にない強さを持っていて、それをひけらかさないで凡人のような顔をして社会にいる人って、それだけで他人を困らせるし、怒りを買う。それも、他人から見れば「害虫」のようなものだ。

考えてみたら、「椿三十郎」なんかもその類かもな。

タイトルのせいでキワもののように見えるが、なんだかよくある話のようにも思える。タイトルを含めて、描き出し方が違うんだな。

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2009年4月 1日 (水)

20090329135031 「嫌われ松子の一生」のDVDを買ってみた。

つまらない人生であったと評された人生は、真につまらなかったのか。つまらない人生であれば自ら命を絶つということもあり得たのであろうが、頑張っていこうと決心したところで終わっている。

何事にも一途な人生は決してつまらなくはなかったのだろう。その力を、つまらないことに向けた、もっと他に向けるべきところがあったということは、いえるかも知れない。

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2009年3月24日 (火)

自分は、映画が好きだと思われているらしい。

急に、

「送り人みました?」

とか訊かれる。

「そういうメジャーなのは見ない」

と言い切る自分。

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2009年2月16日 (月)

「少年メリケンサック」を見てきた。

音楽は生きざまなのだから、下品だったり屁が臭かったりする先に何かあるわけではない。そこにいるのはただの人間であり、その人間が面白いかどうかである。

というような映画かな。

***

レストラン、宿、洋服屋を問わず、私が気に入った店舗は程なく閉店する運命にある。(らしい)

若尾文子さんが主演の映画「赤い天使」は、主人公が愛情を注いだ人物が次々に死んでいく話である。それと似たようなものだと思っている。

昨日、あるレストランに行ったら、入口に「突然ですが2月15日をもって閉店します」という貼紙がしてあった。2月15日って、最終日ってことじゃ。。。

その貼り紙を見た瞬間、私の頭の中で、若尾文子さんの「また一人・・・。」という声が聞こえた。誰が何と言おうと、あれは若尾文子さんの声だ。

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2009年1月27日 (火)

「誰も守ってくれない」を見てきた。

殺人容疑者の妹とそれを保護することになった刑事。2人に向けられた社会の非難と母の自殺。その中で2人が見つけたものとは、というようなストーリー。

佐藤浩市さんがずっと出ている。主演だから当たり前なのだが、個人的には、ここ1週間、誰よりも佐藤浩市さんの顔を見ている時間が長い。

よく、多忙で家族より職場の同僚と過ごした時間のほうが長いなどと冗談をいう人がいるが、それはあくまで過ごした時間であって、その間デスクワークをしたりもしているのだから、ずっと同僚の顔を見ているわけではない。誰の顔を見ていた時間が長いかというと、意外と、家族でも同僚でもなく、俳優だったりする。

時間だけでなく、印象の濃さもあるしな。

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2009年1月25日 (日)

「感染列島」を見てきた。

こういう映画って、未知の病気との格闘から原因の解明(ウイルスの特定、うまくすれば治療法の発見)に至るという流れ。つまり、わりとパターンの読める映画。

差がつくのは、病気の症状と、それが蔓延していく表現の迫力。それを担うのが脇役(とCG)ということになる。

単なる脇役といえない迫力をこの映画に持たせているのが、佐藤浩市さん。病気と格闘する側と病気に罹る側との境界線である。加えて、カンニング竹山さんが、この映画に妙な深みを与えている。「妙な」というのは、病気に罹る側でなく、病気と格闘する側の歪みのようなもの、そこにある恨みをむき出しに表現しているからである。

世の中を動かしているのは、カネではないという人がいる。もっとも大きな力は恨みだという人もいる。

この映画は、そんなところにまで立ち入っている。

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2009年1月21日 (水)

たいしてやることないはずなのに、忙しい。今、午後10時だが、昼メシを食ってなかったことを思い出した。

***

もう10年以上前だと思うが、「山河遥かなり」という映画がテレビで放映されているのを見た。ナチスドイツ敗戦後の戦災孤児がアメリカの将校に拾われ、言葉・服装などがだんだんアメリカっぽくなっていく不安感がよく出ていた。つまり、こんなに変わってしまって、アメリカ移住の話まで出てきて、果たして生き別れた肉親に再会できるのだろうかという。。。

その映画は私の中で名作として記憶された。私の中には、そんな映画が3つほどある。どれもDVD化されず、再び見ることのない映画であった。

ところが、最近、「山河遥かなり」を偶然CD屋で見つけた。500円DVDとして。

500円だから買わない理由もない。

10年ぶりに見た「名作」の感想。

んー。まあまあかな。(笑)

ドイツの「ハンス坊や」の歌を思い出した。7年間世界を巡る旅ですっかり変わってしまったハンス。故郷に還っても誰も彼だとわからない。でもすぐにわかったのは。。。

10年前にこの映画を見た時は、「ハンス坊や」の歌はよくは知らなかったのであろうな。それまでに一度、きいたことはあったはずなのだが。

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2008年12月21日 (日)

20081220180319 都心にイルミネーションみたいなのが増えてきた。

***

「空へ」を見てきた。自衛隊の救援隊を題材にした映画だ。

最初の30分くらいは見てるのが正直きついが(笑)、実写の救援シーンの迫力はさすが。実写の迫力に押されて次第に感情移入してしまう感じの映画。

艦長役の中村雅俊さんがいい味を出している。しかし、個人的には、艦長役こそ三浦友和さんだと思う。でも上司役が中村雅俊さんだとちょっと違う。。。

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2008年12月 4日 (木)

「ハッピーフライト」を見てきた。

それぞれ素性の違う人々がまるで磁石に向かう鉄粉のように一方向に向かう面白さは別として、この映画のテーマは「世代」なのだろう。世代の違いもまた、属性の違いといえばいえるしな。

この映画のように、若い世代が年配者の経験深さを見直す機会があれば、それはハッピーである。しかし、現実世界は、ハッピーな場面が少なくなってきている。この映画が飛行機や空港を舞台にしているのは、異なる属性の人が集まっているということ以外に、気象の予測や操縦という職人技、つまり経験の活きる事柄に焦点を当てることができるからなのだろう。

自然科学や職人芸のない人間社会には、経験がかえってマイナスになるアンハッピーなことが多くなってきているように思われる。

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2008年11月 9日 (日)

「ブタがいた教室」を見てきた。

見ているほうが苦しくなる映画。

この映画を紹介するとき、「生命を考える映画」として紹介されるのだろう。しかし、この話にはもう一つの側面がある。それは、「責任とは何か」ということと、「なぜ物事を多数決で決めるのか」ということである。

自分で始めたことを人に負わせない。客観的に無理なことは無理なのだし、教師の台詞にはっきり現われていることだが実際にはキャスティングボートの1票ではなく「教師の責任で」結論が出たのである。

それでも多数決が無意味だとは誰も言わないところに、多数決の真の意味がある。

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2008年10月27日 (月)

20081027101842 大宮は近いのだが、街中まで行ったのは実に30年ぶりだ。

表通りはきれいに整備されているが、路地に入ると今でも古い町並みがある。

***

「ホームレス中学生」をみてきた。

「みんな辛くてたまらないから、集まるんだ」というようなセリフがある。考えてみれば、自分はそれほど辛くない。

だから集まりたがらないのだろう。

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2008年10月20日 (月)

「フレフレ少女」をみてきた。

不純な動機から応援団に入部したが、応援することの責任を感じた日から必死に応援をせざるを得なくなった人の話、ということか。独特だと思っていた応援団の雰囲気や言葉遣いが、必然に思えてくる妙な映画だ。

いい歳をした大人が見ても、自分や会社、そしてリーダーシップのことを考え直させるほどの力がある映画。自分は何かに必死に取り組んだことがあっただろうか、と。しかし、観客の入りを見ていると、この映画は劇中のストーリーほどの勝利に至っていないようにも思われる。

いい映画だが、大林宣彦監督のいう「不幸な映画」の匂いもする。

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2008年10月 9日 (木)

「20世紀少年」を見てきた。

奇妙な出来事が立て続けに起こる、それが小説などに似てくる、というストーリーは、特別目新しいものではない。この映画の面白さは、子供の書いた荒唐無稽な話が、迫力を持った画像として具体化すること。

「ともだち」と称する人物の仮面も、実際にいろいろな団体が持っている仮面なのだろう。劇中に現れる政治団体のCFも、一種の仮面である。

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2008年9月17日 (水)

「グーグーだって猫である」を見てきた。

動物が出てくる映画の中では、難解な部類だろう。人間も生きるし猫も生きる、それぞれの一生を、ということだろうか。

人間が、動物に勇気付けられるということはある。動物が、人間に勇気付けられていたら面白い。

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2008年9月 6日 (土)

「日本海大海戦 海ゆかば」という映画のDVDを中古CD屋さんでみつけた。安かったので買ってしまった。昭和58年の映画とのこと。

タイトルからして何の映画かは説明もいらないのだが、一時、歴史ものなどで流行った二段構成になっている。歴史の本筋があり、その本筋と直接関係ないストーリーもあり、その2つは並行して進むのだがちょびっとだけ接点がある、という構成だ。

で、その本筋のほうは故・三船敏郎ほか重厚な布陣。本筋と直接関係ないストーリーのほうは、故・沖田浩之と名前の文字が変わる前の三原順子さんのラブストーリー(それも刃物まで出てくる!)という、今となってはうなるしかない作品。

内容は、軍楽隊が実戦にからむというもので、同じ三船敏郎(若いころ)の「血と砂」を思い出させる。日本海海戦は勝ち戦なのだが、実際は「血と砂」より暗い。個人的にいいと思ったのは、ぎりぎりな感じを出し切った佐藤浩市さん(若いころ)の好演。

豪華キャストでストーリーも盛りだくさんなのに、全体にどこか垢抜けない感じがするあたりも、いい。

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2008年9月 1日 (月)

「蟲師」は映画館で観たが、DVDを買った。

ストーリーは難解だが、日本の自然や農村を撮った画像が美しい。「蟲師」はそれぞれ「蟲」を宿しているから「蟲」のことがわかるという設定は、現代の普通の職業にも当てはまるのだろう。

あまり変わった「蟲」を宿している人が扱いづらいのは、映画の世界でも現実の社会でも同じだ。

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2008年8月26日 (火)

「ニライカナイからの手紙」のDVDを買って見た。

父の没後、東京にいるという母から年1回届く手紙。20歳になるまでは実家にいなさいという祖父の反対を押し切り、上京してカメラマンの助手をするうちに、20歳の誕生日がやってくる。20歳の誕生日にすべてを話すという母からの手紙を受け取り、公園の橋の上に赴いて知った真実とは。。。

女性にとって母親ってこういう関係になり得るのだろうか。どうもよくわからないのだがそういう話として見るしかない映画。母親を別離した兄か遠縁の男に置き換えて、実家を施設か何かに置き換えたほうが、ストーリーとしてはしっくりきそうである。そうなると設定そのものが変わってしまうけど。

個人的に印象に残ったのは、前田吟さんの好演。

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2008年8月17日 (日)

「スカイ・クロラ」をみてきた。

人物像の希薄さとかけはなれたメカの臨場感。圧倒的な物質文明と激しさを増す競争社会の中で自我を失いかけている現代のティーンエイジャーの心理を奇想天外な設定に投影させて描く。

なんて、でたらめ書いてみました。(笑)

それにしても、ティーンエイジャーなんて死語だった。(汗)

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2008年8月11日 (月)

知らない街を訪れて、見たい観光地もないときは、ショッピングセンターに立ち寄ることにしている。三セクの建物だったりすることが多い。

昨日立ち寄ったのは、東京近郊の小都市のショッピングセンターだ。休日の夕刻だったのだが、人が少ない。時間がゆっくり流れている感じ。

フードコートと銘打った一角には、7~8の店舗に取り囲まれたテーブル群があるが、8割が空席状態。店舗も、ミスドと「銀だこ」には客の列ができているが、それ以外は約15分間来客がない。そもそも、フードコートに「銀だこ」かね。

私は、このショッピングセンターがたいへん気に入った。しかし、私が気に入ったお店は、ほどなく消滅する傾向があることを忘れてはならない。なんか、「別れの予感のする出会い」みたいで笑える。

***

「幸せの黄色いハンカチ」のDVDが安かったので、買った。この映画を見たのは、10年ぶりくらいだ。

名作なので意識していなかったが、考えてみたら、この映画は、今は廃止になった東京-釧路航路で北海道に渡り、クルマで道内をめぐる話。一種の旅情モノだ。当時、クルマが移動手段の旅情モノというのも珍しかったろう。まだまだ鉄道の時代だったしな。

この映画のどこがそんなにいいのかといわれると、わからない。わからないのに、朽ちない。

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2008年7月25日 (金)

「崖の上のポニョ」を見てきた。

以前の宮崎駿さんの映画は、前半にちょっと間延びしたところがあり、後半に加速するようなところがあった。これが意図的なものであることは想像がつくのだが、今回のは最初から最後まで同じくらいのスピード感で進む。

この映画の終わりは終わりではないのだが、その後「ポニョ」がいかにしてこの人間社会を生きていくのかという不安に対する答えは、このスピード感にあるのかも知れない。

つまり、ずっと走り続けるのだという・・・・・・。

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2008年7月22日 (火)

先週末から、夏休み映画の封切だ。シネコンに行くと、いつにない雑踏。チケット売り場には「崖の上のポニョ」のテーマソングが鳴り響いている。

「ポーニョポーニョポニョ・・・・・・。」

そのテーマソングの中で、私は言う。

「百万円と苦虫女を1枚。」

***

「百万円と苦虫女」は、他人とのぶつかり合いを避けることが社会で生きるすべだと思っていた主人公が、住居や職を転々とするうち、他人とぶつかり合うことの意味を考え直す、というようなストーリー。

なんか、久々に見た感じの映画でよかった。

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2008年7月14日 (月)

「運転に自信がある人ほど、この仕事に就くと大事故をやります」、「ひき逃げなんかやった日には、本人だけでなく、会社も3か月業務停止ですよ」というタクシーの運転手さん。

テンションの高い人だった。

***

しばらく前に映画館で観た「宇宙戦争」がDVDで安売り(500円)していたので買ってみた。

この手の映画は、最初に見たときほどいいとは思わないが、でもいい映画だと思う。別れた奥さんの現夫が出てくるが、こういう役柄ってアメリカ映画にときどき出てくる役で、なんだか面白い。

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2008年7月 7日 (月)

20080705141514 南アルプスをふらふら。

***

占いで、衝動買いも悪くないと思えるような買い物ができます、となっていた。そこで、衝動買いをしてみた。

昭和30年代の「五人の突撃隊」という大映映画のDVDだ。

あらすじは、あんまし書く必要もない。(笑) なぜかというと、あらすじなどあまり関係のない普通の戦争映画だからだ。日本でも、こんな映画を造ったのか、という感じの、ひねりも趣向もない戦争映画だ。

何人かの兵隊にスポットをあて、その出征以前の生活と、戦場での言動を対比させながらストーリーを展開するのは、アメリカ映画の影響だな。一部の兵隊の出征以前の生活ぶりが当時の社会状況から言って不自然なのだが、それはそういう話として捉えるしかないだろう。

軍神志望で命知らずな男が、実は肉親にすら愛想を尽かされて監獄と戦場以外に行き場のない男だった、そしてその男が(その志望に反して)最後まで生き残ってしまうという展開も、邦画にしては理詰めだ。

山奥の戦場にしては妙に立派な白い橋や、そこらの兄さんを連れてきたという感じのイギリス兵は、ご愛嬌だろう。

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2008年6月29日 (日)

「西の魔女が死んだ」をみてきた。

映画「あの夏の日」は海が舞台だった。これは山。痴呆の始まったじいちゃんの代わりに、信念を曲げない老婦人。どちらも、老人と子供とが交流するうちに社会について考え、互いに力をもらうという話(か)。

不登校は、以前からあったが、今ほど多くなかった。独居している老人もな。

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2008年6月16日 (月)

横浜市内のあるショッピングモールに行こうと思ったら、迷って、別のモールの駐車場に入ってしまった。

その迷って入ったモールの最上階に、シネコンがあるのを発見した。

そこで、最上階まで行ってみた。

そうすると、5分後に「ザ・マジックアワー」が始まることがわかった。

見ざるを得ない状況。知らないモールで映画鑑賞。何やってるんだか、自分。

「ザ・有頂天ホテル」はドタバタの後に人間ドラマ的なところがあったが、「ザ・マジックアワー」は、より面白さに振った感じ。

実際、面白かったです。

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2008年6月12日 (木)

「僕の彼女はサイボーグ」を見てきた。

タイムスリップしまくる展開は「メトロに乗って」以来で、よく考えるとつじつまがあわない部分もあるのだが、そういう細かい部分を吸収してしまう世界観がある。タイムスリップは時間軸(客観的な)を逆行したり跳ばしたりするわけだが、その逆行したり跳ばしたりして進行する時間が、その個体にとっての時間、つまり記憶(機械の場合、記録)となるわけで、その主観的な時間の果てに、客観的な時間を超えた出会いがあった、というのがこの作品。そして大事だったのはともに過ごした時間だった、という結論になるのだろう。

入り込む人と入り込まない人とで評価の差が大きいタイプの映画。

画像的な見どころは、人間と機械の演じ分け方と、後半のCGですかね。これ以上言うとネタばれするのでやめときます。

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2008年5月30日 (金)

中古CD店に行った。だいたい、何か面白そうなものがあるものだが、まったくほしいものがなかった。

そこで、以前割と宣伝していた「有頂天ホテル」という映画のDVDが\2000と安かったので、買ってみた。

ストーリーがあるようでないような、変わった映画だった。でも豪華キャストだ。大物ばかりだと、こんな映画になるのかもな。みんなそれなりに出番も重みもないといけないし。

私は、佐藤浩市さんは好きだが、どちらかというともっとマイナーな映画がいい。

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2008年5月23日 (金)

「砂時計」と「隠し砦の三悪人」をみた。

全く違う映画なのに、どちらも夢をみているような感じの映画だった。その夢の中で、過去にみたいくつかの映画やテレビドラマのシーンを想い出しているというか。。。

こういう映画を立て続けにみると、あのシーンはどの映画だったのか、頭の中がごちゃごちゃになる。ま、ごちゃごちゃになって困るわけでもない。

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2008年5月12日 (月)

中古CD店に立ち寄ったところ、古い映画のDVDを見つけた。

1 マタンゴ

白黒の映画だとばかり思っていたが、カラーだった。ストーリーは、ご存じの方も多いと思う。ヨットで航海中、嵐で無人島にたどりついた数人の男女のうち1名だけが生還する。その島で見つかったという新種のキノコは、食べてはならなかった。しかし、最後まで食べなかったというその男は正しかったのか。特撮技術は当時から現在までに大きく変化した。現代の特殊メイクやCGは、当時とは比較にならないほど進歩した。しかし、この映画が終始問いかける「個」と「社会」との関係は現在も変わらない。

2 未来惑星ザルドス

神だと信じる「ザルドス」の命令で人を殺し続けた男は、人を奴隷にして農耕をさせよという「ザルドス」の方針転換を神の裏切りと捉えた。真実を求めた彼が自ら「ザルドス」に乗ってたどりついたのは、引き返すことのできない理想の世界だった。以前この映画を見たときは、途中で見るのをやめてしまった記憶がある。実際には、ショーン・コネリーの1人芝居に近く、彼に何を感じるかで大きな違いがあるだろう。白人はどうか知らないが、多くの日本人は、彼には何も感じないだろう。せいぜい、超低予算で作られたというこの映画の示す世界に、巨費を投じた大作にない純粋さがあることくらいだろうか。

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2008年4月19日 (土)

「クローズド・ノート」を見た。映画そのものよりも、別のことで話題になった作品。。。

ストーリーは人によって好き嫌いがあるように思われるが、画像がきれいだ。

画像は、ロケ地めぐりでもしてみようかと思わせるものがあるが、以前の大林映画のように背中を押すものがない。その辺は世界観の濃淡とでもいうべきか。

世界観の濃淡は、ドタバタの強弱に現れている。この映画にも確かにドタバタは配置されているのだ。しかし、ドタバタだと感じないくらい薄い。ま、それが今様だということか。

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2008年4月15日 (火)

「クワイエットルームへようこそ」は映画館で観たのだが、いい映画だと思っていたので、DVDを買った。

映画館で観てから少し時間がたって半分忘れているのがいい。こんなシーンあったっけ、と半分新鮮。見方もかわってくる。

クワイエットルームで静かになれた人には、クワイエットルームの意味がある。意味があれば、通過点である。この映画の中心にいるのは、静かになれなかった人だという気がしてきた。

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2008年4月 7日 (月)

「明日への遺言」を見てきた。

簡単に言うと、戦時中の米軍捕虜処刑をめぐる法廷劇、ということになろうか。それ以上はなかなかコメントしにくい内容。

画像的に言うと、過半が藤田まことさんの証言の場面なのだが、他の証人や傍聴人がこれを支える。裁判官、検事、弁護人や被告だけが法廷ではないことを画像的に教えてくれる。

終始淡々と進むが、テーマがテーマだけに重い。淡々と進まなければ重過ぎるということだろう。

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2008年3月22日 (土)

「戦場のピアニスト」を久しぶりに見た。

前に見た時も思ったのだが、主人公のピアニストがたいへん情けない。他人に温情ばかり乞うている役柄だ。個人的にはいい映画だと思っているが、公開当時、このストーリーでよくあれだけもてはやされたものだと思う。どんなストーリーでも名作にはなり得るのだろうが、やはり映画向き・不向きのストーリーというのもあるのではないかと思う。

終盤近くになって、収容所から帰ってきた音楽家が捕虜のドイツ兵に向って「お前らのせいですべてを失った」となじる。その後その音楽家がそのことについてやや申し訳なさそうにするのは、ただ仲間の恩人をなじったからというだけではない。

ドイツ将校の中核を担っていたプロイセン貴族は、敗戦で土地も家もそして多くは命も失ったからだ。その土地は、多くはポーランド領として彼らの手から消失したのだ。もっとも、ヒトラーに協力した責任だといえばそれまでだろう。

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2008年3月18日 (火)

邦題はよく覚えていないのだが、以前見たアメリカ映画で「ホールズ・オブ・モンテズマ」という映画があった。アメリカの海兵隊が上陸した島で日本軍のロケット攻撃で散々な目にあうが、総攻撃の日までにかろうじてその基地を破壊できる、というような話だ。というとB級臭さがただようが、個人的には名作だと思っている。

その映画の中で、日本人が「我々はすべてを逆転させる」というようなことをいう。

だいたいこういう映画に出てくる日本人像は、日本人から見ると変なのだが、最近、この日本人像は、結構当たっていたのではないかと思う。奇異な話のなかに真実があるというか。

何か目的があっても、別の目的を掲げておいて、真の目的は結果なのだという。そんなことはよくあるのだが、それはアメリカ人にとって物珍しいことなのかも知れないな、と。灯台もと暗しというが、意外にアメリカ人のほうが日本人のことをよく見ている。

なぜ急にそんなことを思い出したかというと、その日本人役の俳優が、別のアメリカ映画でも悪い日本人役で出ていたからだ。

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2008年2月12日 (火)

「母べえ」を見てきた。

ややむつかしい映画だったが、テーマは「別れ」ですかね。

見たのが丁度雪の日で、帰路、普段ならわずらわしいだけの雪もいい感じであった。

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2008年1月 6日 (日)

20080104192526 数日前、普段行かない中古CD屋さんを訪れたところ、「猿の軍団」の中古DVDボックスが陳列されていた。その時、午後5時50分。「あと10分で全商品2割引のタイムセールが終わります。」という店内アナウンス。ははぁ、このお店は住宅地にあるから平日の日中の売上増進を狙って午後6時まで商品を値札の2割引で売るのだな、それにしても値札の2割引だと新品価格の約6割引か、、、などと考えていたところまでは記憶がある。気がつくと私の部屋に白いボックスが。しまった。。。

ひさびさにやっちゃった感のある買い物。

***

「猿の軍団」というのは、1974年ころ確かTBS系で放映されていた連続モノのテレビ番組。ちょうど「日本沈没」のテレビ版と同じころ放映されていた。当時私は小学生だったが、どちらもたいへん思い出深い番組である。例によって超簡略なあらすじをご紹介しておく。

ふとしたことから人間でなく猿が支配する世界に迷い込んだ次郎ら3人は、ゴードという人間の男に出会う。ゴードは、その世界にも昔は人間はたくさんいたが、皆、猿に殺されてしまったという。この世界にゴード以外の人間はいるのか、人間は猿と共存できるのか、それともそれは所詮無理なことなのか。執拗に4人を追う猿の軍団の追跡の手を逃れ、そして人間の手がかりを求め、旅する4人が最後に知った真実と4人の決断とは。。。

いうまでもなくいくつかのアメリカ映画の影響を感じる。また、特撮は、今評価できるレベルのものではない。人間が未来へ行くという着想も、今では誰でも考え付くものである。面白いのは、この作品の世界観とその世界に横断的に存在する2つの考え方である。この作品に描かれた世界には、3つのグループしかない。それは、人間と、猿の農村と、猿の軍団(=警察)である。人間は、自ら考え、証拠で説得しようとする。猿の農村は、考える以前の状態である。猿の軍隊は、考えることを放棄した集団である。そして、人間の存在が触媒となって、猿の農村と軍隊とが考え始める(ここは当時の時代背景にはなかったことである。)。その考える対象とは、共存か相互排除か、という2つの考え方であり、これがこの作品の主テーマとなっている。猿の国の内乱は共存の方向で収束する。しかし、4名の人間は、最後は「猿の国で生きていくなんてムリ」という結論で一致したように思われる。そうだとすれば、かなり思い切った結論である。

なぜ思い切っているか。この作品で「野生の猿」が登場する場面が何度かある。猿は、「野生の猿は野生の猿であり、猿とは違う」という。人間からみれば同じ猿。でも猿から見ると違う。そして違う猿もまた共存している。それなのに、人間と猿とは違うというだけで同じ世界で共存できないのか。実際、人間社会に、「自分とあれとは違う」という根拠のない考えがいかに多いことか。皆違うところと似たところがある。それを自ら考え、違う者に対しても証拠で説得するのが人間ではなかったのか。それをなぜ放棄して逃避するのか。だからこの作品の世界において人間は滅び、猿に取って代わられたのだろうか(ここは当時の時代背景どおりである、というべきなのだろうか。学者が研究を辞める、という結末もまた、示唆に富む。)。

正直なところ、小学生のころによくこんな番組を見ていたな、と思う。

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2007年12月26日 (水)

最近、映画を2本見た。

1 「椿三十郎」

衆をなす人と独りな人の映画といいますか。独りな人は、丸くなれないから衆をなすことができないのですな、というような映画。

2 「ベン・ハー」

ずいぶん前に買って3度ばかりみたDVD。ふと思い出したように、もう一度見た。やはり宗教色が強い。それとは別に、前半のクライマックスのガレー船のシーン、後半のクライマックスの競馬のシーンは、今でも十分通用する迫力がある。

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2007年12月16日 (日)

「ミッドナイトイーグル」をみてきた。

山岳写真の撮影のために雪山で野営していたカメラマンが墜落する謎の飛行物体を偶然撮影する。飛行物体の正体は何か。元戦場カメラマンであった彼、その亡妻の妹、事態の対応に苦渋の判断を迫られる政府や自衛隊の人々。その心の交流をえがく、といった感じか。これ以上はネタばれするので言いません。でも謎の飛行物体といってもUFOではありません。(爆)

無理しないことの大事さを教えられる映画。定石通りの展開は見てて安心感がある。(笑)

ラストは、邦画にはよくあるがハリウッド映画にはない邦画らしい展開。大沢たかおさんの魅力全開、吉田栄作さんは魅力半開、って感じ。

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2007年12月 3日 (月)

20071124122003 自宅で埋もれていた「633爆撃隊」のDVDを久しぶりに見た。CG全盛のいまどきのハリウッド映画には勝てないが、まだまだ十分迫力がある。この映画はTVでも何度も放映されており、私も子供のとき以来何度も見ている。

要するにノルウェー所在のドイツの工場をイギリスの爆撃機隊が爆撃に行く話なのだが、その工場の周辺に設置された対空砲火をあらかじめ破壊しなければならないというところに、ストーリーの要がある。その破壊活動のために現地に降り立ったノルウェー人を自ら殺してしまったから、爆撃隊の隊長さんは危険な任務を断れない。実は非常に理詰めな話なのである。

この映画に出てくるゲシュタポの女性の将校がものすごくベタである。いや、ベタなのか、この将校がゲシュタポのイメージを作ってしまったのかわからない。それくらいベタだ。映画でははっきり出てこないが、バーグマン氏は、どれくらいしゃべってしまっていたのだろう。きっと全部だな。

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2007年11月19日 (月)

「やじきた道中てれすこ」を見てきた。

大阪で未知の生物が発見され「てれすこ」と呼ぶことになったそのころ、江戸のさえない町人が病気の父親に会いたいという女郎の足抜けを手伝うことになる。芝居で失態をやらかした役者も加わって、東海道の旅が始まる。その旅の途中で明らかになった町人の秘密とは。そして茶屋で万病に効くという「てれすこ」を食べた町人がみた夢とは。だまされていい夢をみたならだました者に金をくれてやってもいいじゃないか、とだましだまされの世の中を笑い飛ばす痛快な作品。

とまとめてみました。

笑えるが、ただの笑いで済まない面白さ。キャストも、吉本勢を含めて豪華っす。

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2007年10月30日 (火)

「クワイエットルームにようこそ」を見てきた。

簡単にいうと、「家族との別離と死。待ってくれない仕事。そんなある日、目覚めて見たものは白い天井。そう、そこは精神科病院の一室だった。そこからの脱出のための闘いが始まる。しかし、そこからの脱出の資格は、皮肉なことに、そこにいる理由を知り、受け入れることだった。」という感じだろうか。

ふっきれている。映画にできてTVにできないのは、こういうふっきれ方かもな。これ、いい映画です。

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2007年10月15日 (月)

「サウスバウンド」をみてきた。

簡単にいうと、「かつて過激派の活動家で今もトラブルが絶えない男が、妻、子どもとともに東京から南国に移り住む。彼と妻にとって楽園のように思われたそこにもまたトラブルが。トラブルは、彼と彼に批判的だった子どもとの間に共感を生むが、やがて旅立ちの日が。。。」という感じだろうか。なんか無理にまとめてるけども。

「フラガール」で炭鉱夫をやっていた豊川悦司さんが、似てないが似たような役柄をやっている。もともと無理のあるストーリーなのにその無理さを吹き飛ばす高揚感があるあたり、映画版「頭文字D」以来か。

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2007年10月 1日 (月)

映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶での主演・沢尻エリカの態度がぶっきらぼうだという報道。

で,何がぶっきらぼうかというと,

①挨拶が短い,

②「特にありません」という受け答え。

・・・・・・。

これって,私もよくやることじゃん。(汗)

「こういうニュースでも,映画みてみたくなるよね」と同僚に言うと,

「いいえ見たくなりません」という答え。

これも十分ぶっきらぼうだ。

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2007年9月28日 (金)

最近、忙しい。

今日の昼メシはそばだった。

帰り道、かつて弁当屋だった店舗の前を通りかかる。ここに弁当屋があったころは、毎日のようにカツどん弁当を買って食べたものだ。その弁当屋がなくなってからもう何年になるだろうか。

あのころのカツどん弁当がなつかしい。それほどまでにあのカツどん弁当は私の味覚にしみ付いている。

***

「市民ケーン」というアメリカ映画(モノクロ)をみた。名作なのは知っていたが、いまなお批評家の間で評価が高いという。画像的にはたいへん趣向を凝らしてあるとは思うのだが、残念ながら私にはそのよさがわからない。

この映画は、大富豪が「ばらのつぼみ」という言葉を残して孤独に死ぬところから始まる。一種の謎解きである。しかし謎解きで終わるかどうかが、評価の分かれ目なのだろう。

ケーンにとっての「ばらのつぼみ」のようなものが私にあるかといえば、あのカツどん弁当だろうか、と思う。でも、死に際に「カツどん弁当」と言うのはよくない。謎解きにもならないし、死ぬときまで食い意地が張っているようでなさけないからな。

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2007年9月19日 (水)

「包帯クラブ」を見てきた。

心に傷を負った人々が集まって、、、というのはよくあるストーリーだが、白い包帯が映像的に華やかでよい。

これまでの映画では雪にその役割を期待してきたわけだが、思えば包帯も白かった、ということか。

傷の手当をするときに使うものでもあるしな。

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2007年8月10日 (金)

中古CD屋に埋もれるようにして陳列されていた「対独爆撃部隊ナイトウィッチ」という映画のDVDを買ってみた。81年ころのロシア映画だ。

だいたい、ロシア映画の邦題は、こういうおどろおどろしいのが多い(「鬼戦車T34」とか、何それって感じ。)。この映画の原題はロシア語だから読めないのだが、英語で「In Flight Are the Night Witches」というらしいから、直訳すれば「飛行中なのは夜の魔女」というコメディみたいな題になってしまう。それじゃ売れないということになったのか。

パッケージの絵もすごい。複葉機の下にチーフテンとレオパルト。劇中に現れるドイツ戦車は結構それっぽくできているのに、なぜこういうパッケージになったのか。ツッコミ入れてくれといわんばかりだ。

で、中味は・・・。これはかなり暗い。

主役や準主役が死んでしまうストーリーはこの手のロシア映画には多い。それで死者が多いのにむごたらしい戦死のシーンがないあたりもこの手のロシア映画。勇敢に戦っている人が、そのまま天国の人になってしまう感じ。その間がないのだ。戦争中に描かれた日本の戦争画に死者がいないのと同じなのか。。。

クリミア上陸作戦(どちらかといえば失敗)という地味な作戦が舞台というのも、泣ける。

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2007年8月 9日 (木)

最近、いらいらしていることが多い。と思ったら、ハラが減っているだけであった。

***

「さよなら、クロ」という映画をDVDでみた。クロというのは、学校に住み着いて学校の職員名簿にも載っていたという犬の名だ。

この犬が幸せだったかというと、そうは思われない。本当に幸せな犬は、学校の職員名簿にも載らず、学校葬もしてもらわず、映画にもならない犬の中にいるのだろう。クロも、幼少期に飼い主に置き去りにされるという不幸に出会ったから、学校に住み着いたのだろうしな。。。

ま、風変わりな犬生だったことは間違いなかろう。

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2007年7月 9日 (月)

「憑神」をみてきた。簡単にいうと、

冴えない下級武士がふとしたことから3人の神様にとりつかれる。神様との心の交流の中から、自らの進むべき道を模索しはじめる。そこへ幕末の動乱の波が。。。

といった感じか。

「日本沈没」の中で、日本人独特の考え方として「何もしないのがよい」という考えが示される。テレビ版の「世界の中心で、愛をさけぶ」で、死が避けられなくなったとき、死に方を考えるのが逃げているのか?という問いが示される。

これらは正反対のことをいっているようにも思われるが、「憑神」がその解を出したように思われるから不思議だ。

この映画に出てくる3人の神様は、実は幕末の武士すべてに現れた運命だったということなのだろう。

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2007年6月11日 (月)

数年前に話題になった「世界の中心で,愛をさけぶ」を,いまごろになってみた。それも映画版,テレビ版の両方。

テレビ版のほうが時間がある分だけ,濃い。いや,薄くなってしまった登場人物もいる。そういう量的な違いを別にして,テレビ版の最後の方に付け加わっているのが,「死ぬ意味」という問題設定であり,それは生き残る人の中で生きることであるという答えである。

生き残る人の中で死者が行き続けるという考え方そのものは目新しくない。しかし,映画版の「ふたり」を思い出す。原作の小説では姉の声は自分の声であるに過ぎなかった。しかし,映画「ふたり」では,死んだ姉が妹と「ごちゃごちゃになって,幸せも不幸も2人分生きていく」のである。だから,ラストシーンの後姿は死んだはずの姉である。

それは兄弟であったからできたことであって,「世界の中心で,愛をさけぶ」のラストシーンで同じことができるわけはない。あのラストの意味は難しいが,おそらく同じ意味なのであろう。失ったはずの人がそこにいたんだ,という。

思えば,「ふたり」で原作にないテーマ性が加わったのは,声しか出てこない小説をどう映像化するか,というメディアの差から来る必然的な結果からであった。「世界の中心で,愛をさけぶ」はテレビ化の段階で既に映画という映像があったわけだが,映画にないテーマが加わった契機はなんだったのだろうか,ということに興味がある。

あるいは,映画が省略していただけなのか。

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2007年6月10日 (日)

20070609154236白根山に行ってきた。

麓は小雨だったので、天気は期待してなかったが、以前山の上のほうだけが晴れていたこともあったので、ちょっと期待もあった。

結果は、濃霧。視界30メートル。前に進むだけでおっかなびっくりだった。

画像は、霧はありません。だいぶ下のほうです。

***

「しゃべれどもしゃべれども」をみてきた。

この映画の中には劇的なドラマはない。しいて言えば、ひとそれぞれ得手不得手があるから、無理しないで個性が活かされれば幸福あり、ということかな。

ま、活かされるだけの個性がある人って世の中では少数派かもしれませんけど、私はこういう映画、好きです。何もないのに実は前からあった、なんて、真のドラマかも知れませんしね。青い鳥は、みたいな。

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2007年5月19日 (土)

「眉山」(びざん)をみてきた。

山というのは信仰の対象になるくらいであり、擬人化しやすい。そこで、山にある人を投影させて、、、というストーリーは当然生まれてくる。つまり、着想そのものに目新しさがあるわけではない。投影させる人、投影される人の人物像の深みをどこまで出せるかが勝負なのだろう。そうでなければ、この映画も、ただの郷土紹介になっていたであろう。

「なごり雪」という映画で、交通事故で亡くなる女性の娘の役(今思えばすごい人が演じていたものだが。)があった。その人が大人であり、その人の視点で見ていたら、この「眉山」のような話になったのだろうか。

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2007年5月14日 (月)

最近、あまり東京都の外に出てませんw。

この間八王子と五日市の間を走っていたら、後続車が覆面パトカーと白バイ2台でした。なんかすごいなと思っていたら、そこらの駐車車両に食いついて、いや、取締りをされてました。ドライバー殿も、あれだけの大部隊に取り締まられると、さぞ緊張されたことでしょう。って、緊張しようにもドライバーがそこにいないのが駐車か。

***

「ゲゲゲの鬼太郎」をみてきた。

テレビアニメ版をやっていたのはずいぶん前で、私も正直よく覚えていない。でも、あの雰囲気は独特であり、こわくてよくみれなかったというのが正しいかも。

今回の映画版は、その雰囲気をうまく残しつつ、豪快な(?)映画に仕上がっている。個人的には、中村獅童さんをああいう鼻にしてしまう思い切りのよさがふっ切れてると思った。

最近、過去のテレビアニメの映画化がときどきあるが、これは気に入った。

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2007年4月13日 (金)

20070407134733_1 「蟲師」をみてきた。

初めの30分をみてホラー?と思ったが、みているうちにだんだんいい映画だと思うようになった。

でも難しい映画です。私は映画館でみたからいいと思ったけど、テレビ画面でみたらよくわかんないドラマというだけで終わるかもしれません。

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2007年4月 7日 (土)

「あかね空」をみてきた。上方から江戸に出てきて開業した豆腐屋、をとりまく奥さん、子供その他の人々の話ということになろうか。

小学生が高学年にもなって国会議事堂なんかに社会見学に行っているのをみて、社会見学だったら1日商社に行って、伝票の読み方でも教えてやればよいと思っていた。でもまあ、それは無理な話。そのかわりに、この「あかね空」でも見せてやって、その後いくつか質問をして答えを作文にかかせてみるとよいであろうと思った。

しかし、質問の作り方が難しい。「豆腐の固さは何を意味しているのでしょうか」では難しすぎる。「豆腐の値段を上げるべきですか」というのでは正解がない。「親分は、なぜ『茶番』という表現を用いたのでしょうか」というのは一つの案だと思うが、小学生レベルの質問ではないかもしれないし、そういう質問をし始めると質問が増えすぎるだろう。

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2007年4月 5日 (木)

釣りが趣味であるというタクシーの運転手さんと,「かっぱ寿司」と「スシロー」とどちらがうまいかで意見があわなかった。

***

「ブラックブック」という映画をみてきた。

ユダヤ人の女性がオランダのレジスタンス運動に巻き込まれ,スパイになるが,逆にドイツの将校と仲良くなってしまうという話(のように宣伝されている映画)。

それだけきくと,ただの娯楽映画かと思うが,最初から最後までゲロ吐き続けているような(たしかにゲロ吐くシーンもあるけど),しんどい映画だった。アメリカ映画中心に軽く楽しめる映画が増えている中で,こういう映画作る人たちもまだいるのか,と思わせる。

「ヒトラー最後の12日間」で堅物の軍医をやっていた俳優が,この映画では悪い将軍をやっている。もともと幅が広い人なのか,あるいは悪役もやるようになったということか。

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2007年3月20日 (火)

「幸せのちから」という映画をみてきた。アメリカ映画は久しぶりであった。

アメリカ映画らしく,サクセスストーリーである。しかしそのサクセスするまでのぎりぎりな感じが売り。007シリーズは毎回はらはらどきどきするが,それを就職と営業の話に書き換えたらこうなるというか。。。

ピンチ続きなのに不思議と死なないあたりも007と同じ。

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2007年3月13日 (火)

20070311164605 忙しくてしばらく乗れなかったら、バッテリー上がった。(T T)

***

去年の夏ころ公開されていた「日本沈没」のリメイク版のDVDを買ってみた。

私は、20世紀の「日本沈没」の映画もDVDで見たと思うのだが、全く覚えていない。私の印象に深く刻まれているのは、テレビの連続ものでやっていた「日本沈没」だ。うら悲しい主題歌のメロディーをまだ一部覚えているくらいだ。

連続ものは、毎週、日本の各地が舞台になり、その舞台になった地域が地震になったり、水没したりと、ちょっと旅情モノっぽくて、時間をかけて滅び行く日本がうら悲しかった。リメイク版の映画は、「ダンテス・ピーク」や「ディープ・インパクト」などのアメリカ映画の影響か、うら悲しいというより、痛々しい。あれから、日本がいろいろな災害を経験しすぎたからかもしれない。

うら悲しさといえば、及川光博さんがそんな感じをうまく出していた。「キャシャーン」を思い出した。個人的な感想をいうと、田所博士はもっと年配の人がいい。

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2007年2月19日 (月)

20070218170639 すぐ打ち切りになるような人気のない映画は、上映時間も限られている。昼間だけとか、結構やる気のない上映時間。ま、休日はそれでもいいんでしょうけど。そうすると、シネコン1つでは対応できないこともある。ここのシネコンの上映時間では自分は見れないから、ほかのシネコンに行ってでも見たい、というような場合の話。普通は、そこまでしてみたい映画なんてないけどね。

あと、いろんなシネコンを知っておくと、どこでもついでに映画を見れるという気楽さもある。買い物やドライブに行ったけど、帰りが早すぎるから、あそこのシネコンで映画みていこう、とか。

そういうわけで、最近、新しいシネコン開拓をしている。今回尋ねたのは、関越道の鶴ヶ島IC周辺にあるショッピングモールの中にあるシネコン。鶴ヶ島IC付近にはかっぱ寿司もあるから、そこで腹ごしらえをしていく。

このショッピングモールは、駅からも近く、駐車場も大きいので、客層が幅広い。これまで訪れたシネコンが家族客中心だったのに対し、ここは若い人が多い。若い人が多くて居づらいと感じるようになったら、歳だ。

かっぱ寿司、シネコン、ショッピングセンター。だんだん関越道方面に無意味に自分の生活圏が拡大している。

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2007年2月12日 (月)

「どろろ」という映画を見てきた。豪華キャストの映画だった。

もともとこういう豪華キャストの映画はあまり見ない。ホントは別の映画をみたかったのだが,シネコンに着いた時間が遅く,これしかやっていなかったのだ。

で,感想。

洋画ならファンタジー,邦画だと仮想過去というのか何と言うのが正しいのか知らないのだが,「赤影」以来の歴史があるのに,あまり映画化されない。「戦国自衛隊」のようなタイムスリップものに共通するところはあるが。。。

誰でも,人から与えられたものをいろんな出来事を経るたびに捨てて,自分で本当のものを得ていく。奇妙なストーリーの中に万人にとっての真実がある,というような映画。邦画で名作といわれるものにはいくつかのタイプがあるが,そんなのもあるな,と思って見た。ということはこれも名作なのか。

私の中での中井貴一さんのイメージはもう少しさわやかなのだが,「亡国のイージス」あたりから路線が変わってショックだ。個人的には,この役は峰岸徹さんにやってもらいたかった。

***

携帯電話を紛失した。

でも,出先でなくすようなことはなかったはずなので,家の中にあるはす。でも見付からない。そこで,別の電話でその携帯電話に電話をかけてみた。

洗面所から呼出音。

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2007年1月25日 (木)

「マリー・アントワネット」という映画をみてきた。

ベルばら世代にはやや薄くて軽い現代風のアントワネット。ストレスから浪費も夜遊びも暴飲暴食もする。ときには田舎暮らしにも浸りたくなる。アントワネットが現代っ子風に描かがれているのではなく,実際のアントワネットも現代人も変わらないのではないか,と思わせるところにこの映画の面白さ,そして面白みのなさがあるのだろう。

奇異な因習の中に人間を閉じ込めるがアントワネットの半生そのものとなるベルサイユ宮殿は「ラスト・エンペラー」の紫禁城,人工的に田舎の生活を作り出したプチ・トリアノン宮は「惑星ソラリス」のクリスの実家を思い起こさせる。

そして,やってくる朝。。。

ところで,That was unnecessary ... .は「失礼な人ね」ではなく,「きっとわざとよ」ではないだろうか。

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2007年1月11日 (木)

「犬神家の一族」をみてきた。

以前に映画化されたことがあるので、ストーリーはだいたい知っている。だから、私にとってサスペンスにはならない。したがって、目は画面に映し出される自然や町並みの美しさ、登場人物の演技の面白さに行く。そんなふうにして見ると、いい映画だ。

前に映画化されたのは、私が小学校の5~6年生くらいのときだったと思う。なぜそう思うかと言うと、当時のクラスメートで「宇都宮スケキヨ」と呼ばれていた人がいたから。この宇都宮君は、いじめられていたわけではなく、喧嘩をさせればクラスで2番目くらいに強い人でした。

ま、全般にいじめとかあまりない時代でしたしね。

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2006年12月11日 (月)

「硫黄島からの手紙」をみてきた。

シネコンの夜の客席なんていつもがらがらなのだが,あんなにいっぱいになったのをみたのは初めてだ。で,中味は,,,ま,ああいう感じの映画が好きな人も多いだろうってことで。(笑)

個人的な感想をいうと,登場人物が多いせいもあるでしょうが,それぞれのキャラに濃さがないですね。中村獅童さんのやってた将校も,結局よくわかりませんでした。地下の洞窟内の場面が多いためか,最近の戦争映画にありがちな画面の激しさもなく,かといって「地下水道」のような重苦しい閉塞感もないです。

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2006年12月 4日 (月)

「武士の一分」をみてきた。山田洋次監督作品である。ストーリーは,毒見役が失明するということ以外はそれほど奇をてらった部分のない時代劇であるように思われる。しかし,日常と,果たし合いの迫力との差が際立っている。なにげない日常生活の底に,そういう迫力が隠れている,というような描き方。

さすが巨匠,という映画であった。

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2006年11月24日 (金)

大林映画の中でちょっと地味で,ネットショップなどでも在庫がないことの多い「あした」という映画のDVDを某大手CD店で見つけたので,買った。「ふたり」と同じく赤川次郎原作・大林宣彦監督作品だが,「ふたり」がたいていのお店で在庫があるのに比べ,「あした」はたいていのお店にない。

登場人物が多くて詰め込み感があるのが,大林映画に対する期待と違っていたのかもしれない。あと,「尾道ロケ」というときに期待する風景もあまり出てこない。場面も夜が多いしな。

最近みかけるつかみどころのない群像劇の映画に比べ,はっきりしたところの多い映画だが,当時苦戦した理由もわからないではない。

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2006年11月22日 (水)

「犬神家の一族」というと重々しい旧家という感じがするが,要するに「犬神一家」ではないのか。言い方によってコミカルになる。

***

「椿山課長の7日間」をみてきた。死んだ人がこの世に戻ってくる話ってこれまでもあったような気がするけど,コレ,いいです。個人的には,今年1番かな?

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2006年11月13日 (月)

Umi この間新しいシネコンに行ったとき,ショッピングモールの中にあると書いた。そのショッピングモールで買物+食事をしてみた。

食事は,できなかった。(?)

理由は,私の性格上,食事のために列に並ぶことに耐えられないから。ま,開業後まもないから昼間のレストランに列ができるのは仕方ないだろう。あと3か月くらい経ってから行って見ることにする。

買物は,東急○ンズがあるので,いろいろ生活用品を買った。東急○ンズに行くと,いつも余計なものを買ってしまう。

それで,折角来たので,シネコンで映画を見ることにした。私はどんな映画でも見た後はよかったと思うほうであり,今回見た映画もよいところはあると思うが,学芸会の域を出てない感じがしたので何も言わない。お涙頂戴のストーリーも,2番煎じでなく10番煎じくらいではないか。

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2006年11月 9日 (木)

Cinecom 豊洲に新しいシネコンができたと聞いたので,行ってきた。見たのは「手紙」という邦画だ。しかし,シネコン見学が主目的だったので,映画の内容は他に譲る(ていうかこういうところで気安くコメントしにくい内容の映画であった。)。

このシネコンは,以前何度か行ったことのある郊外のシネコンと同じところがやっているシネコンだが,郊外のが家族向けっぽい感じなのと比べて,ちょっと高級な感じにしている(のだろうと思う)。客室は小さめで,イスがソファみたいに立派だが,チケット売り場から客室までの間がやや冷たい感じ。

都心から30分足らずという立地がよく,新しくできた巨大ショッピングモールの中にあるから買物や食事にも事欠かない。

しかし私には郊外のシネコンがなつかしく思える。ごちゃっとしたチケット売り場と飲み物売り場,簡素だがだだっ広くてゆとりのある客室。これらが私が落ち着いて映画を見るための舞台装置だったのだ。

だったのだ,というほどのこともないのだが,高級なところに行って初めて貧乏性がわかるということか。

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2006年11月 6日 (月)

「父親達の星条旗」を見てきた。クリント・イーストウッド監督の2部作の1作目として派手に宣伝している映画だ。

「ウィンドトーカーズ」でニコラス・ケイジと組んでベン・ヤージー役をやっていたアダム・ビーチさんが,今回もいい味を出している。はじめは陽気な感じだったのがだんだん崩れていく役柄である。日本人からみると,ちょっと表情がわかりにくい人だが,見終わると,この人の映画だったように感じるから不思議だ。

実力派ってことか。あるいはそういう映画なのか。

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2006年11月 2日 (木)

今年の秋は,見たい映画がたくさんある。最近見たのは,

①地下鉄(メトロ)に乗って: タイムスリップしまくる展開にときどきついていきかねることがあるが,私はこういう映画,好きです。堤真一さんは,もう少し濃い役柄が似合うと思ってましたが,それはそれで。。。ただ,本当に消えちゃう人がいる話って,ちょっと暗いです。家族がいくら仲良くなっても,この部分だけは救われません。

②トンマッコルへようこそ: ファンタジーっぽい話かと思っていたら,これは戦争映画ですね。「JSA」×0.7+「ブラザーフッド」×0.3+α というと失礼でしょうか。いえ,+α ですから,いい映画だったといいたいのです。画面の迫力もなかなかすごいです。話を裏返しにして,米軍将校のかわりにロシアの将校,米軍機の爆撃のかわりに北朝鮮や中国の軍隊の襲来でも映画として成り立つのでしょうか。やはりそこは米軍である必要があるのでしょうか。私にはわかりません。

***

映画をみると,その前に公開予定映画の予告編を見せられる。「犬神家の一族」の予告編の後に,プレゼントの告知があった。そのプレゼントとは

スケキヨ君携帯ストラップ。

すごくほしい。以前見たピーポ君(警察のマスコットでウサギのおバケみたいなの)のストラップよりインパクトがある。でも,もらっても絶対使わないだろう。

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2006年10月23日 (月)

「メトロに乗って」を見ようとして映画館に行って,なぜか「いちばんきれいな水」を見た。画面がきれいな映画です。「親(=子供にとっての社会)のいない間にあったホントか空想かわからない話」っていう設定のドラマや映画(「あの,夏の日」や「ザスーラ」もそうでしょうか。)って昔からあるけど,その中でも特にふっきれてる感じがいいすね。

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2006年9月29日 (金)

「フラガール」という映画をみた。要約すると,炭鉱の合理化で,雇用吸収のために作られた南洋風の温泉施設でフラダンスをおどるためにあつまった炭鉱村の女性と,その指導をする元ダンサーの話,ということになろうか。

蒼井優さんが踊るシーンがクライマックス,という点で,「花とアリス」を思い出す。しかし,完成した「フラガール」の踊りに「花とアリス」のような伸びやかさはない。ハワイ風のフラダンスという性格もあるだろうが,舞踊が自己表現の結果としてあるのではなく,親や他人と戦って勝つため,そして自分が生きるためにあるのだから伸びやかさなど要らないのだろう。必要なのは,職人技であり,その域に達するまでの根性である。そういう意味では,元ダンサーの踊りに触発されてその域に達したとはいえ,元ダンサーの踊りとフラガールの踊りとは,別物であるということになる。

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2006年9月19日 (火)

久しぶりにシネコンに行ってきた。「出口のない海」という映画だ。

戦争映画には,「敵」の出てくる映画と,出てこない映画がある。この映画には,船影くらいは出てくるが,敵らしき姿は見えない。増して,「嫌な戦争だ」とか,「やった,やった,撃沈だ」とか,しゃべったりしない。私が知っている限り,敵の出てこない(あるいは遠くに敵らしきものが現われる程度の)映画のほうが,日本の戦争映画には多い。

「敵が見えたときには,死んでるか殺してるかで,もう終わりなんです。」

というある人の体験談を思い出す。

この映画に出てくる「回天」のセットは,数日前のテレビドラマでも使われていた。そういう場合,映画の封切日とドラマの放送日の先後関係に気を遣うのであろうな。

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2006年9月 4日 (月)

最近は古い映画のDVD化も進んでいる。この間みたのは、上海を舞台にした1939年の映画。

うーん、どのように感想を述べてよいものか。プロパガンダ的な面もある作品であったため、画面の迫力はすごい。

戦時中のアメリカは、日本のとある戦争映画をみて日本人の心理を研究したというのだが、今回見た映画では、ちょっとそういう研究もしにくい感じだった。

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2006年8月21日 (月)

「太平洋の地獄」という映画のDVDを見た。三船敏郎とリー・マーヴィンが出ている。というか,三船敏郎とリー・マーヴィンしか出てこない。リー・マーヴィンは,アメリカ映画でよくゴリゴリの軍人役で出てくる人だ。

パラオの島々を映し出す画面が美しい。しかしこの映画ではそれはどこまでも地獄だ。

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2006年8月15日 (火)

旅行先で偶然その地方を扱ったドラマや映画をみることがある。自宅で見れば何のことはないが、その地方で見たことで印象が深まる。

最近海外にはご無沙汰であるが、10年位前、アメリカに旅行したときの話。

南部は人種的な偏見が残っているとよくいわれる。その南部を通りかかったときにたまたま宿のテレビで見たのが「バッダム郡の悪夢」という映画。日本で公開されてないと思う。

どういう映画かというと、東部出身でカリフォルニアの大学に通っている白人の女性と、その大学で同級生だかの黒人の女性が、休みにクルマでその白人の女性の実家に行こうとする。旅程はカリフォルニアからペンシルバニアまで。南部の街をとおりかかる。そこで警官の機嫌を損ねたのが発端。

野宿していて、住居侵入だかの微罪で逮捕される。アメリカの田舎の場合、警察も街でやっており、裁判所も、そして刑務所も街でやっている。つまり、外部との接触のないまま、その街で刑務所まで行ってしまう2人。裁判官も、その警官に「これ以上はかばいきれないぞ。」とか言っている始末。ボロ服、農作業、たまに給仕の毎日。望みは、電話かハイウエーか。どちらも数少ない外部との糸だからである。しかし、東部の親と電話がつながっても、南部の刑務所の実情も、その刑務所に入ることになった理由も、信用されない。「自分で解決しなさい。」と言われるばかり。この辺の親子関係はアメリカですね。日本だと親が駆けつけるのでしょうけども。

最後に、ハイウエーを逃げる途中で黒人の女性の方は事故死し、白人の女性の方は助かる。そして、ようやく親も真相を理解し始める。電話、ハイウエー、そして、カメラの目。南部の刑務所の改革が始まる。

という映画をみて怖かったの何の。いや、南部の普通の人々はいい人々だと信じてますけども。

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2006年8月 9日 (水)

20060807182917 「惑星ソラリス」というのはたいへん思わせぶりな映画で,見る人によって捉え方がまるで違うだろう。私自身,最初にみたときと最近とでは全く違う映画にみえている。

普通,映画をみるとき,そこに出てくる人物を中心にして見てしまう。で,だいたい,露出時間の最も長い人物が主人公であるから,そこに感情移入するように我々の頭はでき上がってしまっている。そういう見方でこの映画をみると,科学者であるクリスの映画である,ということになる。しかし,クリスの映画であれば,クリスが「惑星ソラリス」を訪れるずっと前にこの星で行方不明になったフェフネルの話は,不要かもしれない。

①フェフネルの数メートルもある赤ん坊

②宇宙ステーションに滞在していたギバリャンやサルトリウスの周辺に現われた不自然な人物

③クリスの妻「ハリー」(②よりは自然だが,服の襟の部分に不具合がある。その不具合は後に修理される。)

④地球の雪景色を描いた絵に見入る「ハリー」(=「惑星ソラリス」)の目

⑤そして,完璧に近いクリスの実家

時間を追って,観察され,次第に自然さを増す人間と人間社会のコピー。クリスは,「惑星ソラリス」に観察され,研究され,最後には解明された生物であるに過ぎない。

映画も終わりに近づくと,カメラそのものの意味もはっきりしてくる。それは「惑星ソラリス」そのものの目であるように思われる。

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2006年8月 7日 (月)

20060806131154 「戦場にかける橋」という古い映画のDVDは,たぶん10回以上見ている。最初みたときはどういう映画なのかよくわからない。登場人物が多いこともその一因だろう。そして何度かみているうちに,それぞれの登場人物ごとに映画の最初から最後までセリフや表情をたどることができるようになると,面白い。だいたい名作と言っても最近のハリウッド映画の面白さにはかなわないことが多いが,この映画は実に凝った構成だ。何度もみるうち,最近になって,橋ができて捕虜による記念式典でニコルソンが演説するときの軍医の表情に気がついた。この映画の中で軍医は非軍人であるが,軍人の典型であるニコルソンの論理に一度は賛同したということなのだろうか。

***

「なごり雪」と言う映画をみた。5年くらい前の大林映画だ。最後のシーンをみて,なぜかユーゴ映画の「アンダーグラウンド」のラストシーンを思い出してしまった。失われた者が会同すると,永遠に宴が続きそうだ。

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